天敵。

私の四大天敵。

雷・虫・地震・歯医者



どのくらい嫌かと言いますと、



◆雷

光るととにかく怖い。
音がなるまでの間が嫌。
もちろん音は苦手。

◆虫

黒くて動いてるのが嫌。
飛んでるともっと嫌。
視界に入ると気分が悪くなる。

◆地震

あらかじめ察知することができない恐怖。
想定外に揺れるのが嫌。

◆歯医者

臭いが嫌。
音が嫌。
痛いのが嫌。



4つに共通するのがトラウマ。
それぞれ嫌なエピソードがあります。

虫と地震については、日記で軽く語ったことがあるような気がします。

雷は中学生の時にグラウンドに落ちたのを見てから。
花火と一緒ですが、光と音が同時に見えて聞こえると、それはもう迫力満点です。
地響きもするしね！



今回の主役、歯医者。

小学1年生の時に行って物凄く痛くて、「1ヵ月後またきてください」って言われたのに、
「もう来なくていいです」って言われたと家族に嘘をついて以来通わずにいました。

高校で海外留学したのですが、留学が決まった際に「海外では歯科の保険が利かない」という事実を知る。
「歯の治療は受けておいてください」とお達しが出てしまい、仕方なく出かける。

虫歯があるのは毎年の検診でわかっていたものの、痛くなかったのも事実。
（昔は小さかったし痛いと感じるのも当然だろう）
（今歯が痛くないから大したことはしないだろう）
と腹をくくったんです。

ところが物凄く痛かった。
何か麻酔効いていないんじゃないかってくらい痛かった。
中3にして病院で本気泣きしてた。



以来、「二度と医者には行かない」と誓いを立てて、歯磨きを頑張る子になろうと志す。

でも虫歯ってできるんですよね。

黒く見えるのは自覚できるんです。
ああ、これやばいのかなって思ったりもしました。

「でも痛くないから平気」

と自分に言い聞かせて日々過ごしていました。



悪夢は突然やってきました。



1ヶ月程前から、歯磨きのたびに違和感を覚え始めました。

奥歯が痛い・・・？
強く磨きすぎ？

1週間ほど前から、ほっぺたが痛くなってきました。

これは歯茎が痛いのだろうか？
・・・え、まさか神経までいってる？

そして3日前、食べた拍子に激痛が。



相方の目の前で「痛い」と言ってしまったのが運の尽き。
歯医者は絶対に行かないとダメという考えの人です。

それこそ子供のように

「歯医者さん行きたくないー！嫌ー！無理ー！」

と駄々をこねましたが、強引に連行されました。



歯医者さんに入る。
独特のにおいで気持ちが悪くなってくる。

さや　「帰りたい」
相方　「治療終わったらな」

名前を呼ばれるまで「帰りたい」を連呼していました。
隣りにいたお兄さんがニヤニヤしてこっちを見ていました。

診察台に座ると、周りに何台か同じような椅子に座らされている人たちの治療の音が聞こえてきます。
キュイーンとかガガガガガガとかシュゴオオオオー、どこの工事現場だよ！っていう音がします。

とうとうお医者さんが現れました。
寒かったのかよくわからないんだけど、身体が震えてきました。
症状を話している声まで震えてきます。
覚悟を決めていたはずなのに、気を抜くと泣きそうです。
というか既に涙目になっています。

あからさまに態度が怯えているためか、異様に優しくされます。
それともこの歯医者さんはそうなんでしょうか。

過去にした麻酔のこととかも聞かれましたが、正直なところ二度と行きたくないと思った記憶はあっても、
何がどうしてそんなに痛くて怖かったのかという記憶が曖昧です。
しかもレントゲンを見ると、やった記憶にない治療までされていました。

私ってば歯の神経2本なかったんだ！

覚えてないわー！



今回痛くなった歯は上の親知らず。
穴が開いちゃってるらしい。
親知らずは磨きにくい歯なので、治療してもいいけれどもすぐ虫歯になるようで、なくても問題ない歯だというのもあり、抜歯という選択が良いらしい。

それを聞いて、今日最大の震えが襲ってきた。

「痛くしないですからね。大丈夫ですからね。」

と何度も言われて、

（痛くないわけがない！）

という気持ちが勝るものの、これでやめて帰るってなったら、待合室で待ってる相方に会うのも恐ろしいな。

（もうどうにでもしてよ！）

という投げやりな気持ちでお任せすることにしました。



ところがこれがちっとも痛くなかったんだ。



いや、痛いですよ？
麻酔はちくっときたんですよ。

でも、あれ？こんな程度？
そうだったっけ？

みたいな感じ。



あ、でもこれから抜くんだよね！
流石にもっと痛いよね！？



と怯えていましたが、全然痛くなかった。
抜く時の圧力みたいなものはすごくありましたが、それだけでした。



終わったらあっけなさ過ぎて拍子抜けしました。

歯医者特有の臭いで酔っていた数分前の私は何だったんだ？





相方　「全然大丈夫だったろ？」

さや　「私のこの歯医者嫌いは何だったわけ？」

相方　「やぶ医者に行くからだ」





天敵が1つなくなりました。